ピアノの選び方


 point 4. 使用アクションのメーカーや品質、状態を必ず確認する

ヨーロッパ中古ピアノの良さがようやく日本にも浸透してきて、
全国的に輸入ピアノの販売数がうなぎのぼりの昨今、様々な業者が出現しています。
いくらヨーロッパのピアノでも、安価なものには注意が必要です。
ピアノ内部のアクションと呼ばれる機械的な部分(全ての鍵盤を一つ一つ動かすための機械)が
ヨーロッパ製のものか、必ず確認してください。
鍵盤の動きや弾き心地に大きく影響し、アクションの良し悪しで価格も大きく変わります。
最も安心なのは、ドイツのレンナー社製アクションです。

 ドイツのレンナー社製アクション




※アクションとは・・・

鍵盤をたたく指の動きを、ハンマーの運動に
変える機構のことです。鍵盤とアクションは、
一体となって指の動きをハンマーに伝えます。

弾き心地(タッチ)を左右するのが、このアクション。
タッチは音の良し悪しにも影響します。
素早いトリルや連打、表情をつける奏法など、
曲の表現全体に影響します。

アクションは、レンナー社製以外にも様々なものが存在しますが、見た目だけでは
低品質のアクションかどうか判断がつきません。
音を鳴らしてみたり、調整や調律をしてみてはじめて粗悪なアクションであることがわかることもあります。

これまで見てきたアクションの中でも、記憶に残る低品質なアクションは、日本以外のアジアで作られた
アクションでしたが、部品の精度があまりにも悪く、鍵盤が反ってきて隣の鍵盤とくっついて動いたり、
接触して雑音を起こしたり、センターピンが曲がっていたりと、
大変な手間とお金のかかるピアノでした。